アナログ to ハイレゾ その3

オーディオ
Faders of a modern mixing console, music studio equipment details.
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いよいよ録音編です。

アナログ to ハイレゾ その1
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アナログ to ハイレゾ その2
前回のつづきです。さあ、LPレコードをハイレゾで録音していきましょう。と、その前に。録音に入る前に、まず行う必要があるのが、LPレコードのクリーニングです。レコード特有の、パチパチ、ボツボツ、ブチッといったノイズは...

せっかくハイレゾの再生環境を揃えたのですから、LPレコードもCD規格(16bit44.1kHz)を超えるハイレゾで録音したいものです。

ハイレゾ録音のやり方として、大きく分けると、

  • ハイレゾ録音に対応したUSBオーディオインターフェースを使用してPCで録音する方法
  • ハイレゾ録音に対応したICレコーダーで録音する方法

があります。

私は、ハイレゾ再生のために設定を追い込んだPCに、新たにUSBオーディオインターフェースをつなげることを嫌い、手軽な後者の方法を選択しました。
そして、TASCAMのDR-100MKIIIというICレコーダーを購入しました。

DR-100MKIII

DR-100MKIII は、

ステレオリニアPCMレコーダー史上最良のオーディオパフォーマンス。現場に必要な信頼性と音質を兼ね備えた業務用ステレオリニアPCMレコーダー最上位機種。

その主な特徴は、

  • A/Dコンバーターに高音質・低消費電力を両立したVELVET SOUNDアーキテクチャを持つAKM製AK4558を搭載、S/N比102dBを達成。
  • 2基のAK4558を使用するデュアルADC機能を搭載、録音時S/N比109dBを達成。
  • 24bit/192kHzでの録音が可能。

こんな高性能な録音機器が、なんと、4万円程度で入手できるとは。
私が高校生の頃初めて買ったカセットデッキよりも安いんですから。長生きはするものですね。

ということで、録音フォーマットは、せっかくですから、最高音質の24bit192kHzでいきたいと思います。

さて。
ハイレゾ録音に限らず、デジタル録音で一番気を使うのが、録音時のレベル設定です。

デジタル録音はアナログ録音と違い、録音レベルが0dBを超えると大きく音がひずんでしまいます。
かといって、録音レベルが低すぎると、微小な音の分解能が低下します。
したがって、0dBを超えない範囲で、できるだけ高い録音レベルに設定する必要があります。
レベルオーバーが怖いからといって、オートレベルやリミッターを使ったりしてはいけません。
録音ボリュームを操作して、マニュアルで録音レベルを追い込むのが、正しいオーディオマニアです。

私の場合、原始的ではありますが、極めて効率的かつ、アナログ的な方法で録音レベルの設定をしています。

LPレコードの盤面を眺めると、
場所により、溝の間隔が異なることがわかると思います。
A面、B面両方の盤面を凝視し、最も溝の間隔が広く、最も幅広く溝がうねっている部分を特定します。
一般的に、この部分が、そのレコードで、一番レベルが高い部分です。
私は、この最も幅広く溝がうねっている部分に針を落とし、レベルメーターが、-6dBを超えないように調整しています。
こうすることにより、録音レベルのピークを、-6dBから0dBの間に、ほぼ追い込むことができています。

いよいよ録音です。
愛用するフォノイコライザーアンプであるIFI Audio社のiphono 2の出力を、ダイレクトにDR-100MKIIIに接続します。
綺麗にクリーニングしたレコードをターンテーブルにのせ、中心部にスタビライザーを置きます。
盤面にカートリッジをそっと乗せ、録音ボタンを押します。
録音中は、レベルメーターを見つめながらヘッドホンでモニターします。レコードプレーヤに振動を与えてはいけません。

こうしてレコードの両面を録音すると、A面、B面2つのファイルができあがります。
このままだと、曲の選択ができませんので、
この2つのファイルをPCに読み込んで、編集を行います。

まずは、ファイルを曲単位に分割します。
分割には、録音機と同じTASCAM製の Hi-Res Editorというソフトを使用しています。
こちらからダウンロードできます。取扱説明書も同じページからダウンロードできます。)

このソフトは、無償のソフトですが、DSD11.2MHz/PCM384kHzまでのハイレゾファイルの編集に対応しており、ファイルの分割や結合、DSD/PCM相互のファイル変換やサンプリング周波数・量子化ビット数の変換を行うことができます。
それほど多機能なソフトではありませんが、ハイレゾファイルの編集には必要十分で、シンプルで比較的使いやすいほうだと感じています。

まず、Hi-Res Editorで録音したハイレゾファイルを開くと、
真ん中に、ハイレゾファイルの音の大きさが、時系列グラフに表示されます。
ぎざぎざの一番高いところが、録音レベルのピークです。
この一番高い部分を再生してみて、
上部のタイムカウンターの右にあるレベルメーターで、
録音レベルが0dBをオーバーしていないことを確かめます。

録音レベルが0dBを超えていたら、残念ですが、録音のやり直しです。
超えていなければ、片面単位のファイルを曲単位のファイルに分割します。
音を再生し、グラフも参照しながら、
IN点、OUR点を調整して、録音したファイルを切り出して、曲単位のファイルをつくります。

次に、曲単位のファイルのタグを編集します。
強力なタグ編集機能を持つJRiver Music Centerを使用します。
できあがった曲のファイルをJRiver Music Centerに読み込んで、
アルバム名、曲名、アーティスト名、ジャンルなどタグを編集し、アルバムアートを貼り付けます。

これで、アナログのハイレゾ化の完成です。
他のハイレゾアルバムと同様、曲の選択、再生が自由自在です。
非常に澄み切った、アナログらしい、いい音がします。

皆さんもアナログのハイレゾ化に挑戦してみませんか?

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